前回のアルコールに続き

今回はアセトアルデヒドについて。

アセトアルデヒドとは

エタノールの最初の代謝産物です。

体内にアルコールが入ると以下の手順で分解します。

• 肝臓で酸化
• アセトアルデヒドが代謝
• 酢酸に分解

この分解の際に出来るアセトアルデヒドが

体内で悪さを引き起こします。

アセトアルデヒドは毒性が強く体内で炎症を引き起こします。

• 吐き気
• 頭痛
• 肝臓に負担がかかり肝臓障害の原因
• 発がん性があり食道がんの原因に

またアルコール飲料には生産の過程で

高濃度のアセトアルデヒドが含まれる。

実は日本人はお酒が苦手な人が多い。

その原因はアセトアルデヒドを分解する酵素の

ALDH2が欠損しているのです。

日本人の約４４％はALDH2を持たないか働きが弱い。

つまりアセトアルデヒドが溜まりやすいのです。

ALDH2の欠損率（国別）

• 日本　４４％
• 中国　４１％
• 韓国　２８％
• フィリピン　１３％
• タイ　１０％
• インド　５％
• ドイツ　０％

というデータを見る限り

日本はもとよりアジア諸国は比較的欠損率が高く

ヨーロッパ諸国は欠損率が低いようです。

また女性よりも男性の方がアルコールに強く

また年配の方よりも若い人の方がアルコールに強く

そして体重の軽い人よりも重い人の方がアルコールに強い

と言われています。

こうやってみるともともとお酒が強くない人が多い日本人。

無理に付き合いで飲んで翌日二日酔いがひどい…は体が悲鳴を上げている証拠です。

体内ではアセトアルデヒドが炎症を起こし肝臓に負担を与え、皮膚や内臓に老廃物をため、肝臓がん・食道がんの発生を高めます。

WHOが健康障害で最大のリスクというアルコール。

こんなに危険なのに我々の身近にあり、安価で手に入り、危険性がほとんど認知されていない。

企業のCMがあの手この手で「おいしそうに」「カッコよく」演出してますが、自身の健康を鑑みてアルコールとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか？